化粧品の製造年月日はどこにある?基本の見分け方3選

「この化粧品っていつ作られたんだろう?」「使用期限が書いてないけれど、まだ使って大丈夫かな…?」

そう思う方もいるかもしれません。

実は、化粧品の製造年月日は容器のロット番号や記号で確認できる場合が多く、読み方にはメーカーごとのルールがあります。

この記事では、化粧品の製造年月日の見分け方や分からないときの対処法まで解説します。

目次

化粧品の製造年月日はどこに書いてある?基本の見分け方

化粧品の製造年月日を知りたいと思っても、パッケージに明確な日付が記載されていないことが多く、戸惑うときがあります。化粧品の製造年月日を調べる鍵になる「ロット番号」や「製造記号」と、記載場所について解説します。

容器や箱に記載されたロット番号を確認する方法

多くの化粧品では製造年月日を直接記載せず、代わりに「ロット番号」や「製造記号」と呼ばれる英数字の組み合わせが印字されています。

このロット番号は、製品の容器や外箱に記載されており、製造時期や製造場所などの情報を示しています。

ただし、ロット番号の形式や解読方法はメーカーによって異なります。そのため、製品のロット番号を確認したあと、各メーカーの公式サイトやカスタマーサポートを利用して、製造年月日を調べることができます。

製造年月日が記載されていない理由とは

化粧品に製造年月日が直接記載されていない理由の一つは、製品の品質保持期間が比較的長いためです。多くの化粧品は未開封であれば数年間品質が保たれるため、製造年月日を明記する必要がないとされています。

また、製造年月日を記載することで、消費者が製品の鮮度を過度に気にする可能性があるため、メーカーはロット番号を用いて製造情報を管理しています。これにより、製品の品質を維持しつつ必要に応じて製造時期を特定できます。

製造記号の位置と見落としやすい注意点

製造記号やロット番号は、製品の容器や外箱の目立たない場所に記載されていることが多いため、見落としがちです。例えば、容器の底部や側面、外箱のフラップ部分などに小さな文字で印字されていることがあります。

特に、印字が薄かったり、背景と同系色であったりする場合、見つけにくいことがあります。なかなか見つけられないときは、光の当たり具合を変えたり、角度を変えて確認してみてください。

メーカーによって違う!製造年月日の記号の読み方

化粧品の製造年月日は、製品に記載されたロット番号や製造記号から読み取ることができます。しかし、その表記方法はメーカーごとに異なり、一見すると解読が難しい場合があります。

各メーカーは独自のルールでロット番号を設定しており、同じような英数字の組み合わせでも解釈が異なることがあります。ロット番号の形式はメーカーによって多種多様です。正確な製造年月日を知りたい場合は、各メーカーの公式サイトやカスタマーサポートに問い合わせることをおすすめします。

問い合わせ方法

ロット番号の読み方が分からない場合は、以下の方法でメーカーに問い合わせることができます。

 ●公式サイトを確認する:多くのメーカーは、公式サイトにロット番号の読み方や製造年月日の確認方法を掲載している。まずは、製品のメーカー名で検索し、公式サイトを確認してみる。

 ●カスタマーサポートに連絡する:公式サイトに情報が見つからない場合は、カスタマーサポートに直接問い合わせるのが確実。製品名とロット番号を伝えることで、製造年月日を教えてもらえることがある。

 ●製品の取扱説明書を確認する:一部の製品では、取扱説明書にロット番号の読み方や製造年月日の確認方法が記載されていることがある。製品と一緒に保管している場合は、確認してみる。

製造年月日と使用期限の違いとは?安全な使用期間を知る方法

化粧品の製造年月日はロット番号や製造記号から読み取ることができます。しかし、化粧品のパッケージに使用期限が記載されていないことが多く、使用期限を気にされている方も多いです。ここでは使用目安について解説します。

未開封なら3年間は品質が保たれるって本当?

多くの化粧品は未開封の状態であれば、製造から約3年間は品質が保たれるように設計されています。しかし、製品が適切な保存条件下で保管されている場合に限ります。

ただし、製品によっては保存期間が異なる場合もあります。例えば、防腐剤を使用していないオーガニック製品や自然派化粧品は、保存期間が短いことがあります。そのため、購入時には製品の特性や保存方法を確認することが重要です。

開封後に使い切る期間の目安

化粧品を開封すると、空気や手指から微生物が入り込み、製品の品質が変化する可能性があります。製品によって目安となる期間は異なりますが、一般的に開封後は早めに使い切ることが推奨されています。ただし、製品の種類や保存状態によって異なるため、使用中に異臭や変色、分離などの異常が見られた場合は、使用を中止してください。

製造年月日が分からないときの対処法は?安心して使うためにできること

化粧品のパッケージに製造年月日が記載されていない、あるいはロット番号や製造記号がかすれていて調べられない、ということもあります。

メーカーに直接問い合わせて確認する方法

化粧品の製造年月日がパッケージに明記されていない場合、最も確実な方法はメーカーに直接問い合わせることです。製品に記載されているロット番号や製造記号をもとに、メーカーのカスタマーサポートに連絡を取ることで、製造年月日や使用期限の目安を教えてもらえることがあります。多くのメーカーは公式ウェブサイトに問い合わせ先を掲載しており、電話やメールでの対応が可能です。問い合わせの際は、製品名、ロット番号、購入時期などの情報を用意しておくとスムーズです。

状態やにおいで判断するのは危険な理由

製品の見た目やにおいで使用の可否を判断するのは避けることが望ましいです。化粧品は、見た目や香りに変化がなくても、成分の劣化や微生物の繁殖が進行している可能性があります。特に、肌に直接使用する製品は、品質の低下が肌トラブルの原因となることがあります。したがって、製造年月日や使用期限が不明な製品は、自己判断で使用を続けるのではなく、メーカーに確認するか、使用を控えることが推奨されます。

自社商品や在庫の管理体制を見直すポイント

化粧品を取り扱う企業や店舗で製造年月日が分からないときは、製品の製造年月日や使用期限を適切に管理する体制を整えることが重要です。以下のポイントを見直すことで、品質管理の向上が期待できます。

 ●ロット番号の記録と管理:入荷時にロット番号を記録し、在庫管理システムで追跡できるようにする。
 ●先入れ先出しの徹底:古い在庫から順に販売することで、製品の劣化を防ぐ。
 ●定期的な在庫チェック:使用期限が近い製品や不明な製品を定期的に確認し、適切な対応を行う。
 ●従業員への教育:製品の管理方法や品質保持の重要性について、スタッフへの教育を実施する。

これらの対策を講じることで、製品の品質を維持し、消費者に安心して使用してもらうことができます。

アプリやサイトで調べる

メーカーに直接問い合わせることがもっとも確実ですが、最近では化粧品の製造年月日が簡単に調べられるアプリやサイトがあります。製品によって非対応の場合や情報が更新されていない可能性もあるため、あくまでも参考情報として調べてみるのも一つの手段です。

まとめ

化粧品の製造年月日は、製品の品質や安全性を確認する上で重要な情報です。ロット番号やバッチコードを正しく読み取ることで、製造年月日を把握し、製品を安心して使用できます。また、専用のアプリやウェブサイトを活用することで、より簡単に製造年月日を調べることが可能です。

しかし、製造年月日が不明な場合や、製品の状態に不安がある場合は、メーカーに直接問い合わせることが最も確実な方法です。

Miyauchiでは、70年以上にわたる化粧品開発の経験を持ち、製品の中身から容器までを自社で一貫生産する体制を整えています。コストは抑えたいが、品質を担保した化粧品の製造や企画に関してお困りの際は、ぜひ化粧品OEM企業のMiyauchiにご相談ください。

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